2012.01.28 16:14 更新
ハラハラ、ドキドキ、魅惑のエンターテイメント。ウサギを追いかけ走り込んだ、迷宮の行き先は異世界だった!?
30名近いスタッフ&キャストが総力を結集、すべての観客を感動の頂点へ引っ張り上げる、鹿児島の社会人劇団鳴かず飛ばず。4月21日・22日、鹿児島市中央公民館『Chasing one another』(チェイシング・ワン・アナザー)公演に向け稽古中の皆さんを訪ねました。
【物語】 主人公ナガレは、いくら書いてもボツになる絵本作家。憂さを晴らそうと酒をあおれば、ウサギならぬバニーガールが手招きします。夢心地でたどり着いた「作家街」、そこは古今東西の作家たちでにぎわう都、恋の花咲き、陰謀渦巻き、その上、奇怪な流行病が広がり始めていました。ウソをつけば鼻が伸びる、ロバの耳になる。「それって私が書いた物語よ!病気も私が考えたんだ」、得意満面で語るナガレに唖然となる住人たちでしたが・・・
「まだ11時、早いですよ」
公演まで3カ月近くあるのに、すでに週4日の稽古となり、ギアを一段上げた劇団鳴かず飛ばず。「夜の11時は早い時刻」と言い切る赤池美和さん(左写真)が絵本作家ナガレ役です。休憩中はスタッフとして衣裳を縫い、ダイエットが進まない俳優へ「服が入らないよ!」と喝を入れます。総理役の米田翔太さんがついポロッと「きのう夜中にコンビニでキングサイズのカップ麺を見た」と漏らしたため、取り調べ開始。「麺の量も多いし、卵とか不思議な肉も入ってた」と供述する米田さん。見ただけで、決して食べたとは言わない点がミソでしたが、ヌードルはミソ味にあらず、赤池さんから「衣裳も自分サイズでつくってね」とダメ出しされてしまいました。
稽古中なぜかクマをかぶって演技する齊藤久美子さん(写真右)。今回ヒロインのマミエ役ですが・・・。
昨年10月のテアトル火山団番外公演『君の忘れた水槽』(脚本・宮田晃志さん)でヒロインの美大生を演じた大久保彰子さん(写真左)がロバミミ姿で参加。い、イメージが・・・。一昨年秋の鳴かず飛ばず公演『大江戸ロケット』(脚本・中島かずきさん)のヒロインだった平岡京子さん(写真中央)は不思議な蝶のお姫様になりきって表情切なく、くねくねと妖しいポーズを連発。
厳冬をものともせず、劇団がワンダーランド化しているとしか思えません。
演出〜っ、原田さぁ〜ん、皆さんテンション高過ぎやしませんか^^
脚本は米田翔太さん(右写真)が前作『バドガ』に続いて書き下ろし、演出を鹿児島で最注目の演劇人の1人、原田耕太郎さんが手がけます。
今回も笑いや涙、名物ダンスシーンありと、ハイテンションのステージになりそうです。
取材の後、稽古場の外で「楽しくやりたいですから」と原田さんは言いました。真夜中ふいに人が大事な話を打ち明けるとき横顔に浮かべる含羞の色がチラ見されました。それは劇団として楽しく活動したいという意味にとどまらないようです。芝居を見た観客も、楽しくやっていける、暮らせるような、熱い何か。舞台に込められ拡散を待ち望む希望のような、情熱のような、何かを確かに感じました。
☆チケット絶賛発売中☆
劇団鳴かず飛ばず第回11公演『Chasing one another』
(脚本・米田翔太さん、演出・原田耕太郎さん/鹿児島市中央公民館 )
4月21日(土)18:30、22日(日)13:00、17:00
前売:一般1200円、学生800円、ペア2000円 ※鹿児島市内各プレイガイドまたは劇団まで