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2011.12.03 11:00 更新

劇団鳴かず飛ばず、新作タイトル&主演決定!!

kumiko_bud.jpg 県内で高い人気の若手アマチュア劇団鳴かず飛ばず(米田翔太さん主宰)。華やかなステージは笑いあり涙あり、満席の観客が夢に酔い、ダンスや殺陣も楽しめる感動のショーです。
 師走前にお邪魔したその日は、来年4月公演のため、約1カ月間のオーディションを終えた団員たちの中から主役が選ばれる大切な日でした。

 重大発表を前に時計の針を巻き戻して、前回記事の続き、女優の斎藤久美子さんのインタビューから始めるとします。

kumiko2.jpg 今春の公演『バドガ』(脚本・米田翔太)で没落したブルジョア令嬢(上写真・左)、昨秋の『大江戸ロケット』(脚本・中島かずき)で裏社会に通じた商家の女主人(同・右)など難役を演じた斎藤さん。
 実力派の彼女も、幼年期は人見知りが強く、演劇に関わり始めた中学時代は「私なんかが舞台の上でしゃべっていいのだろうか」と思うほど引っ込み思案だったそうです。反面、「妙にプライドが高い」(本人談)。でもユーモラスで、猫よりもしなやかボディ+やわらかな感受性、けれど「頑固」(本人談)と・・・不思議な魅力を周囲にふりまきながら花を咲かせるよう、たくさんの演技の引き出しを劇中で開けてきました。

 高校卒業後、主演を2回つとめた劇団Show Works(三角昌裕さん主宰)が解散したため劇団鳴かず飛ばずの旗揚げに参加。脇役をていねいに演じるかたわら、衣装プランナーとしてデザイン画を描いたりミシンを踏んだり、スタッフワークも超得意。
「鳴かず飛ばずは人数が多いから、劇団の中で自分はどういうポジションにいるのか、いつも考えています」
 じっさい役者やスタッフ、他劇団からのお手伝いまで含めれば、関係者30人以上の大所帯になるのです。

akaike.jpg 主宰・米田翔太さんが脚本を書き、演出の原田耕太郎さんがキャストを決めます。繰り返されるオーディションのポイントを「力のある役者ばかりだから演出家は信頼していると思います。問題は配役、組み合わせた時の俳優同士の相性などもチェックしているのでは」と推測する女優の春田早希奈さん。
「でも、発表されるキャストは、意外な組み合わせも少なくない」と語る赤池美和さん(左写真)。二人とも協力関係にある劇団上町クローズラインで歴代のヒロインを経験しているため、言葉に説得力があります。

「うちの劇団では台本の読み合わせなどしません」と話す斎藤さん。演出家に名指しされた役者はその場で指定された役になりきることが要求されます。誰がどの役を演じるか分からないオーディション期間、稽古場はハイテンションです。
 ある週のこと、勤務先の懇親会とオーディション予定日が重なってしまい、夜遅く駆けつけた斎藤さんを、演出家がさっそく指名しました。
「私も(オーディションに参加させてもらって)いいんでしょうか」と控えめに尋ねた彼女へ、「なんのためここにいるんだぁ?!」と檄を飛ばした演出家・原田さん(下写真・左)。大きな目でしっかり見ています!

kumiko3.jpg 今回はどの役を演じても面白く、オーディションを楽しむことができました、と齊藤さんは言います。休憩時間を使って、持参したイラストで演出家と衣裳デザインの打合せ。その夜も柔軟体操・筋肉トレーニング・発声など、淡々と練習を済ませ、時計の針が10時を回ったころ団員も全員集合。いよいよ主宰・脚本家と演出家が並び、一同車座になっての発表です。

「正式タイトルが決定しました。"Chasing one another"、追いかけっこという意味です」今までは『不思議の国のあたし』という仮題で動いていました。「・・・続いてキャスティング」全員がメモをとります。
 齊藤さんの名前が呼ばれたのは3番目でマリエという役柄でした。
 衣裳作りで協力することの多い赤池さんが一番最初に呼ばれ、重要な役だったから、齊藤さんもうれしそうです。
 誰もが少し緊張していましたが特に変わったことはなさそうです。写真を撮っていると、演出家の原田さんがやって来て言いました。「マリエはこの芝居のヒロインですよ」。
「一生懸命、頑張ります」主演女優・斎藤久美子さんが微笑みながら会釈しました。

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