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2011.09.29 10:33 更新

10/2公演『君の忘れた水槽』、ラブ・ファンタジーの稽古場を訪ねて♪

suisou7.jpg 最近、泣いた記憶ありますか? 恋愛とか。
 いまラブラブのカップルも、人を好きになる以前でつまづいてしまうネガティブな方たちにも、ちょっとおすすめしたいのが10月2日(日)に公開される『君の忘れた水槽』です(鹿児島市中央公民館)。
 今年最高のラブストーリーと前評判が高く、脚本・演出を手がける宮田晃志さんが出身劇団の鹿児島大学テアトル火山団の卒部生&現役生に呼びかけて、夢の舞台を実現させました!
 リハーサルに余念のない稽古場を、三度お邪魔してのレポート。魅力のステージを先取りでお知らせします。(過去の訪問記事→前回前々回

 今回登場の山出朋佳さん(上写真・左)は脚本の宮田さんと同期、主人公(花牟礼宏紀さん)と二人きりの愛の時間をすごす少女エンゼル役で、憧れのヒロイン・ハルカ先輩(大久保彰子さん/下写真・右)と並ぶ重要なポジションです。
 『君の忘れた水槽』はどんなお芝居でしょう?甘い恋物語と聞いていますが・・・。
 「それぞれの世界の話です」と山出さん。感動の涙を誘う熱演を見せながら、女優は冷静に分析するようです。画学生のサクライにとってアトリエがすべてでも、ハルカ先輩にとっては決してそうじゃない。サクライと一緒にいるエンゼルも、彼女に固有の命の時間を精一杯生きています。  
 「一人一人の世界は相対的なものでしかなく、結局いつの間にか終ってしまうんじゃないか」

suisou8.jpg 恋愛といえば、昔から二人のために世界は回るだの、世界の中心で愛を叫ぶだのと色々言いましたが、宮田さんの脚本に"中心"や"一致"というコンセプトはないようです。むしろ世界の中心でなく、宇宙の果てまでたどり着いた時、疲労の極致の中、その人を探せるか?という根源的な問いを突きつけてきます。答えは自分の胸に隠されています。

 不思議な情景は他にもあります。劇は、青年サクライとハルカ先輩や友人、先生たちとの交わりを描き続けますが、アトリエの日常を不意にかき消すように現れるエンゼルは、主人公と密室の関係を結んでおり、そこでは主人公はサクライという名さえ失い「君」と呼ばれるのです。山出さんは「生まれ変わりが暗示されているのでは?」と分析しますが、さぁどうでしょう。 
 謎は、劇場で見て解くのがよさそうです。ファンタジックで愛らしい、小さくても大きなドラマ。繰り返されるロンド(輪舞曲)のように美しい愛の言葉を生で味わってください。恋人同士で。もちろんお一人様でも♪

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