2011.07.23 00:00 更新
15歳の感受性のまま、生きていけるでしょうか。
それはイエス・ノーを決める設問でなく、ふと自分の心に浮かんだ何か、あれ。
演劇ユニット ノヴァの刺身の最新作『イヌと肉』(作・演出/岩元恵理さん)は鹿児島市中央公民館で今週末!
リハーサルが終わり、汗水で洗われた土塊の中からキラキラした結晶が見えて来た感じです。幕が上がる前に少しだけ、魅力のステージをお伝えしたいと思います。
出演者の1人でフリーの俳優の川邉あゆみさんが役作りのため美容院へ行きました。ヘアスタイルの変わった彼女を、稽古場で迎えた若い女優たちが「大人ァ!」とはやし立てると、川邉さんが一言、「大人だもん」(上写真)。
いきなり脱線しましたけど、後はちゃんと書きますので^^
物語は、地方の夜のコンビニでバイト中のリコ(平岡京子さん、右写真)が、高校時代のボーイフレンドに似た客を見かけるところから始まります。インターネットで検索しても行方知れず・・・思いあまって電話した恩師(白賀雅嗣さん)は雑誌記者に転職しており、リコが昔の事件を執筆するなら最初の読者になると言ってくれました。
リコ役の平岡さんの演技に注目してください。劇団鳴かず飛ばずからの客演で、〈時間〉が行きつ戻りつする今回の芝居を進行方向へリードする強さと、彼女ならではのみずみずしさを持っています。
リコを陽とすれば、その親友の武田(大毛 彩さん)は陰。二人が通う塾教師に個人教授される社会人学生の鈴木(川邉あゆみさん)は裏がありそうな陰。
リコたちと接触するモモコ/モモシタ(湯田 葵さん・2役)は、本質的な陰で、鉄道好きの青年(福迫久孝さん、下写真左)を破滅の旅に誘います。
ところで福迫さんは今回が初舞台! デビューが泣く子も笑うノヴァの刺身の公演とは、サッカーコートで鍛えた度胸と繊細さの賜物でしょうネ。
おおまかにでも配役の光と影をつかんだら、照明の変化に気をつけます。流れる音や劇中歌にも耳をすましましょう。
というのは『イヌと肉』は回想シーンが多く、回想中に別の人の回想シーンが入るくらい複雑だったりしますが、照明や音の変化は、俳優が演技を変えるきっかけになっている場合が多いのです。ただ、筋を追っかけるのに熱心になり過ぎるより、難しく考えず楽しんだほうがいいかもしれませんが。
生きてるのか死んでるのかさえ明確でない登場人物もいますし、すでに通し稽古を2回見てるのにもかかわらず、演出の岩元さんが役者として舞台に立つのか立たないのかも今もってミステリーだったり・・・(笑)
いちばん良い鑑賞法は何度か見ることだと思います。もし、あなたが15歳でないならば。だとしても。劇場で会いましょう♥
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