2010.04.20 16:30 更新
水ぬるむ山里の春/白川郷①(白川村・岐阜県)
岐阜県の最奥、石川・富山と境を接する白川郷は、日本を代表する風景美の一つ。「合掌造り」の里として有名で、年間を通して多くの観光客が訪れる。
一般に「白川郷」と知られているのは、村内の荻町と呼ばれる一帯だ。郊外の高台に上れば、合掌造り集落のパノラマが眼下に広がる。
白に染まる冬の眺めが最も美しいけれど、雪解けの早春もなかなかのものだ。田植えを待つ褐色の水田の中、半ば溶け込むように茅葺の家々が立ち並ぶ。待ちわびた春。今年の豊作を祈るような合掌屋根の佇まい。どことなく愛らしい絵姿に、フッと笑みがこぼれた。
yu