2010.01.23 00:07 更新
座敷童子との邂逅③/緑風荘「槐(えんじゅ)の間」
(二戸市・岩手県)
緑風荘は「座敷童子が出る宿」として全国的に有名だったが、中でも母屋の奥座敷「槐の間」は、宿主家の守り神「亀麿」が住む部屋として絶大な人気があった。宿泊者の不思議体験が数多く寄せられ、ご利益にあやかろうとする人が後を断たなかったのである。
宿泊の予約は3年前から受け付け、即完売となる熱狂ぶり。キャンセル待ちは1000人を超えたといい、童子とのご対面以前に、泊まること自体が奇跡だった。3間続きの部屋は、歴代の客から童子へ贈られたおもちゃでいっぱい。慣れない人には異様とも思える雰囲気だが、おそらく日本で最も愛された宿泊地である。
利用は1日1組だけだが、お客さんのチェックイン前や夕食時などは自由に見学でき、泊まり合わせた皆さんがカメラを手に訪れる。この部屋のどこかで、亀麿の君が見つめているのだろう。やさしげな大女将の説明に聞き入りながら、来訪のご縁に胸を熱くした。
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(写真)座敷童子の聖地・槐の間。室内には、宿泊者から贈られた人形や玩具があふれている。部屋は3間続きだが、宿泊は1組の貸し切り。