2009.12.10 15:02 更新
宗谷本線――最果てへの道⑤/荒野のバラック駅舎たち
(北海道)
宗谷本線に限らないが、北海道の鉄道では駅の大半が無人である。乗客も住民もまばらな荒野のローカル線では、駅に人を置くだけ無意味なのだ。「無人駅」の現象は国鉄時代から進んできたが、現在は車掌さえも姿を消して、運転士が一人列車を守るワンマン運転が主流となっている。
行く先、行く先で列車を迎えるのは、ひと気の無い倉庫のようなバラック駅舎たち。中には車輪を抜いた貨車を使ったものさえある。列車自体がわずか1両のワンマンで、無駄なものは極限まで切り捨てた感だった。後で考えれば侘しい限りだが、見る者を圧倒する風雪の車窓が、ちっぽけな負の感傷をきれいに忘れさせていた。
yu