2009.11.30 16:49 更新
宗谷本線――最果てへの道③/珍名・音威子府(北海道)
「音威子府」と書かれてスラスラ読めるのは、地元民を除けば余程の鉄道好き・旅好きくらいではないだろうか。「おといねっぷ」といい、元はアイヌ語である(泥で汚れた河口、の意味らしい)。アイヌの大地・北海道はこのような当て字の地名が多く、駅名でも読みに困るものがしばしばある。
音威子府は、宗谷本線でも数少ない有人駅の1つ。かつては「天北線」というローカル線が分岐し、稚内へ通じる別ルートになっていた。筆者が最もあこがれた路線だったが、ついに乗ることもないまま廃止(1989)されたのは返す返すも残念である。
この駅では地元産のそば粉を使ったそばが有名で、鉄道好きの間では名物である。あいにく年末の休業期で、無常のシャッターが寂しかったが、雪の旅情が空腹を癒してくれる。折りしも札幌行きの特急「スーパー宗谷」が到着。雪の静寂を破って轟々と響くエンジン音が、「鉄」の心を躍らせた。
yu