2009.07.30 18:17 更新
愛らしき盛夏の花/子鷺踊り(津和野町・島根県)
津和野の「鷺舞」は、戦国期から続く伝統行事。長い歴史に裏打ちされた風格が、見る者をうならせる。
そんな大人の神事に華を添えるのが、童女たちの「子鷺踊り」。地元の小学生が鷺の被り物と衣装をまとい、町の辻々で舞を見せてくれる。
子鷺の始まりは昭和33年で、比較的新しい。日程は本家の鷺舞と同じだが、時間やルートなどをずらしてあるので、両方とも拝見可能だ。厳かな鷺舞と対を成すかわいらしい踊り。見物客の目尻も下がり、なごやかな空気が通りを包む。
かつては踊り子を選抜し、それでも舞列が通りを埋めたというが、少子化の今は女の子の確保にも苦労するようだ。それでも、炎暑の中を精いっぱい踊る子供たちの愛らしさは変わらない。"親子鷺"と親しまれる夏の風物詩が、今年も山陰の小京都を可憐に彩る。
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(写真上) 石州・津和野の夏の華――可憐な踊りを見せる女の子たち
(写真下) 炎暑の7月、上下の衣装に被り物つきの踊りは大変な重労働だ。子鷺さんもアイスで涼をとる