2009.05.23 00:31 更新
武雄鍋島家の庭園として築かれた御船山楽園は、ツツジ谷だけでなく様々な美観に満ちている。
藩主別邸「萩野尾茶屋」から望む池の眺めや、樹齢170年の大フジが咲き誇る藤棚もその一つ。鮮やかなツツジの後は、薄紫の清楚なフジが目と心を癒してくれる。丸々太ったクマバチが、蜜を求めせわしげに飛び回るのもまた楽しい。巨大な岩山も取り込む広大な庭園美は、日本広しといえど、そうそう見られるものではない。
花園を過ぎて山道を行くと、岩屋の中で静かに佇む石仏たち。1300年前、この地に入山した名僧・行基が3年がかりで刻んだと伝わる五百羅漢である。最奥では、病に冒された行基が平癒を願って彫ったという三仏像が穏やかな微笑をたたえている。歴史と自然美にあふれる西海の桃源郷は、下界の衆生をやさしく迎えてくれる。
※御船山楽園へのアクセス/博多駅から佐世保行き特急で約1時間、武雄温泉駅下車。路線バスで約10分 入場料/大人400~800円(時期により変動)
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(写真上)藩主の別邸だった萩野尾茶屋と、咲き誇る大フジ。ブンブン飛び回るクマバチは楽園の愛嬌者
(写真下)奈良時代の名僧・行基が納めたといわれる三仏像と五百羅漢