2009.02.13 17:52 更新
ホワイト・スパランド/はわい温泉郷(鳥取県)
「はわい温泉」――首をかしげる向きもあるだろうが、決して駄洒落や悪ノリではない。「羽合」と記す、れっきとした日本の地名である。「小浜」の例を持ち出すまでもなく、このような偶然は往々にしてあるものだ。日本語でも、海外では珍妙な意味合いに変わる発音は少なくない。「ハワイ」は美しい海岸に恵まれたリゾート地だが、こちらは東郷湖の湖底から湯が湧くという珍しい保養地である。
1月の山陰は、地元の人も驚いたという数年来の大雪だった。列車が動かず散々苦しんだ挙句、やっとの思いで送迎バスに乗ったのは夜9時前。それでも宿の温かい出迎えを受け、心づくしの夕食に舌鼓を打つ。深夜、すっかりひと気が失せた温泉で露天風呂を楽しんだが、想定外だらけの一日に心身ともクタクタだ。ほどなく部屋に戻り、吸い込まれるように布団に倒れ込んだ。
翌朝の温泉街は、一面の雪化粧だった。「白銀のハワイ」とはこれいかに!――疲れも眠気も忘れ、宿から拝借した長靴に羽織浴衣のいでたちで通りを駆ける。さすがに寒さがこたえるが、思い出は写メと共にバッチリ収めた。 yu
(写真上) 大雪から一夜――白く染まったはわい温泉郷。宿のスタッフさんは早朝から雪かきに精を出す